タイトル
13. 年令、そして子供


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 今回のお悩みはウェイライさんという方からのメールです。



 初めまして、現在一児のママです。昔ユニットでデビューして、のちに自身の曲でインデ ィーズから一枚MAXIを出しました。その後結婚して仕事と生活になり、音楽中心の生活 の私は消えて既に5年が経ちました。
 けれど育児に追われる日々の中、家庭を守るママの私と歌いたい一個人の音楽人の 自分との葛藤で眠れないことが何度かありました。結局私は先の見えない未来と自分に 自信を失い現実逃避していたんだと思います。
 一般論の年齢であきらめたら・・?や夢は遠い幻・・を唱える人が周りに多いので誰にも 打ち明けられず今も曲を創り続けている自分に正直になりたい。いつ、この命が終わって も後悔したくない。私と音楽は一体なんだと思いました。

 ここまで長くなりましたがスイマセン・・。本題は今更・・とか年齢とか子持ちだからとか、 考えてるより曲を皆に聴いてもらって1%の可能性を信じて曲を創り続け送付し続けた方 がいいのでしょうか?
 年齢とママという事は隠さずに応募したいです。よく年齢不問と書いてありますが才能 さえあれば年齢は本当に関係ないのでしょうか?



 という内容のメールでした。現在ではオーディション等で優秀だという賞をいただいたか らといって、かつてのアイドルのような展開はありえないので、問題点は自分がアーティ ストとしてやっていけるのかどうかという部分に集約されるでしょう。この場合、子供がい るとか、年齢というのは、あまり関係ないと思います。いくら若くても、やる気がなくては音 楽をつくることを続けていくことはできませんから。
 ただ、実際問題としては自分がやろうとすることによって、必要な努力のベクトルが違っ てくると思います。今回はそれらについてちょっと考えてみることにしましょう。

1. ライブハウスでライブする

 弾き語りなど、自分ひとりでできてしまうスタイルを持っている人なら、リハーサル・スタ ジオなどで個人練習することで準備できてしまいますが、グループの形式をとる場合はメ ンバーを集めるのに時間が必要です。特に長く活動してない場合には、そうおいそれと気 に入ったメンバーが見つかるということもないでしょうから、根気良く探し続ける必要がで てきます。
 最近のライブハウスのティピカルな運営ポリシーを考えると、音楽性よりも経済的なノル マが重要なポイントのようなので、時間を掛けてデモテープをつくるような必要はないの で楽ですが、あまり頻繁にライブ活動を行うとなると、経済的にもきびしくなっていくかもし れません。

2. オリジナル楽曲を作る

 「ライブがxx日にあるから、yy日のリハに間に合わせなくてはならない」といった締め切 りがある場合は別ですが(といっても職業ではありませんから、楽は楽です)、そういった 時間的な制約がなければ、日常の生活の中でフツーにできるでしょう。

3. 自分でCDを作成し、ライブなどで販売する

 すでに自分でバンド録音を行い、PCなどでCDを焼いた経験のある人なら、何の問題も ない作業でしょうけど、そういう経験がなければ、スタジオやプレス業者を探すところから 始まって、大変手間がかかり、予算的にもかなり大掛かりな仕事になってしまうでしょう。

4. インディーズレーベルからCDをリリースする

 3.を越えてしまえば、CD化する音は用意できているわけですから、あとは運ということに なりますかね。自分で音源がつくれてしまうなら、南谷さんのように自分でCD出しちゃうと いうのも一つの手ですね。南谷さんに聞くと「やめたほうが良い」と一言でかたづけてくれ ちゃうでしょうけど...。

 少しでも、参考になりましたでしょうか?

OHJI

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