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川で「オーケストラ!」を見た数日後、今度は有楽町で「第9地区」を見る。
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ロード・オ・ザ・リング」、「キングコング」と見てきたが、今作でプロデューサーをつとめる「ピーター・ジャクソン」はますます人間嫌いになったようだ。もはやこの映画で、善良なる人間が描かれることはない。
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語が進行すればするほど、エイリアンの方が人間的に見えてくるこの映画。特になんとか宇宙に戻ろうと20年以上にわたって密かに宇宙船の燃料を集めているエビ人「クリストファー・ジョンソン」(ま、大和民族が台湾や朝鮮民族に行った創氏改名ですね)が息子と共にとことん自分勝手な地球人「ヴィカス」との約束を果たそうとするシーンは感動的。またその「クリストファー」を一度は見捨てるヴィカス(ホント!見事に自分のことしか考えません!)が彼を救うために傭兵隊長と戦いに戻るシーンは、まるでアバターのよう。アバターは地球人が侵略していったが、こちらは、エイリアンが地球に来ている(侵略目的ではなく、宇宙船が故障して不時着(といっても宙に浮いているが))のが違うだけ。
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ストシーン、もはや完全にエビ・エイリアンに変身したヴィカスが「第9地区」の廃墟でガラクタ金属を集めて妻に贈る造花を作っている姿が、もっとも人間らしく見える瞬間だ。
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クリストファー」の意味は「キリストを背負って川をわたる人」そして「ジョンソン」の意味は「ヨハネの息子」
舞台は「ヨハネスブルグ」・・・その意味は「ヨハネの街」
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まりこの異形のエビ・エイリアンこそが救世主であるという寓意だろうか。
彼がヨハネなら、あの息子のエビがキリストなんだな。
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はいつかこの地球にもどって、とことん身勝手で醜く変身した人間「ヴィカス」を「元に戻す!」と誓約して飛び立って行った。
彼がこの地球を救うために再び帰還するのはいつなんだろう。
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