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Funk! Funky! FUNKIST!

 先  日の日曜日、ファンキスト「FUNKIST」のライブのご招待を受けていたので渋谷に行く。

 て  っきり18時開演だと思っていたところ、お昼前にスタッフの方からメールが来て「16時開演です。よろしく!」とあって慌てる。ぎりぎり16時に渋谷アックスに到着。だがなんとなく様子がおかしい。会場前に数十人がたむろっているだけ・・その一人におそるおそる「何時の開演かご存知ですか?」「ハイ!18時開演です」はれま!なにかの手違いで2時間も早く着いてしまったらしい。

 ハ レホレヒレハレ、しかたがないのでタワーレコードの5階に直行し、試聴器に向かう。ううう、並んでおりますよ!すばらしいCDが!しかもたっくさん!

 ま ずは御歳77才「ランブリン・ジャック・エリオット」(Ramblin’Jack Elliott)の全曲カバーの新譜「A Stranger Here」(写真左)を聴く・・「うわわわ!カッコいい」・・・続いては、こちらは御歳71才「アラン・トゥーサン」(Allen Toussaint)の新譜「The Bright Mississippi」(写真中)、あわわわ、これまたええ音してまんなぁ・・・両作品とも「T・ボーン・バーネット」(T・BONE BURNETT)の小型版「ジョー・ヘンリー」(Joe Henry)のプロデュースなのでTBBのお抱えミュージシャン「ジェイ・ベルローズ」「マーク・リーボウ」等がバック(ベースは「デヴィッド・ピルチ」)・・豪華LAミュージシャン勢揃い!

 だ が、アラン・トゥーサンの横に並んでいた「シリル・ネヴィル」(Cyril Neville・・・「ネヴィル・ブラザース」の末っ子、とは言え、こちらもすでに60才)の、これまた全曲カバーの新作「ブラン・ニュー・ブルース」(Brand New Blues)(写真右)のカッコよさときたら「どうだ!」「ま、参りました!」

 う ううううっ、目移り、、、じゃなかった耳うつりするなぁ、とコーフンしながら、続いてアメリカーナのコーナーに移動すれば「ウィリー・ナイル」(Willie Nile)の新作がカッコいい!他にもたくさんの新人たちがこれでもくわっ!とばかりに覇を競っている。いやはや、もはやアメリカーナは老いも若きも中堅も宝の山、いや宝の山脈・・掘ればコバンがザックザク!

 ヘ ラヘラしながら次々に試聴しているうちにふと気づくと18時になっている!ぎょえ!やべぇ!と大慌てでアックスに走っていく。

 ゼ イゼイ言いながら会場に入ると「ドンドコ、ドンドコ」太鼓が鳴って客入れが始まっている。なんと「東京ベルディ」の正式応援団だった・・・そっか!今回のライブのテーマ(FUNKIST CUP 栄光の背番号7 〜アジア最終予選 FINAL MATCH〜 ?Road to South Africa 2010?)が2010年の南アフリカのワールドカップだからなんだね!

 ( リーダーであるボーカルの「染谷西郷」君のお母さんの故郷が、人種差別の国でもある南アフリカなのだが、平和を望む彼は、だからこそ、故国での大会をきっかけに少しでも差別のない世界が訪れるようにという願いをこのライブにこめている)

 1 0分押しで始まった「ファンキスト」のライブは、実に楽しく、心温まるとびきりの2時間だった。これまで以上に、彼らに音楽の芯がシッカリ形を持ってきたように感じた。メジャーレコード会社との軋轢もあるだろうが、そんなことは当たり前だ。それより自分たちがやりたいように、また南アフリカやカンボジアなど行きたいところに行って真剣勝負のライブをやり遂げたからであろう、これまで10年間やってきた自分たちの音楽のありように自信が持てているのが心強い。

 こ のライブの直前に結婚したメンバーのフルート「ようこちゃん」とギターの「宮田君」への他の五人のメンバーが祝福の音楽を、客席と一体感を持って演奏するところでは泣きそうになった。

 と にかく何でもかんでも音楽で表現するやつらであるが、何より、ライブが彼らを育てているのを実感しニコニコしながら帰宅する。


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