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定額給付金の配り方

 ど うやら話に聞けば、世界同時不況にあえぐ台湾(中華民国)にも、本邦と同じような意図を持って支給される定額給付金があるんだそうな。

 だ が、それは本邦のそれと違い、金券であるらしい。しかもお釣りがでない!だから、2万円(かどうか知らないけど)の金券でタバコを買って、残りを現金化して貯金にまわすってわけにはいかず、その金券以上のものを買わなければ損をする仕組みになっている。しかも期限付き・・・つまり、ある時期がくるとその金券はただの紙くずと化すわけですね。

 こ れなら、みんななんやかやと言いながらも、一定の時期までに全額使い切ろうとするわな・・それなら経済対策として実施する意味がある。

 そ んな話をタクシーの運転手さんとしていて、ふと、現行のタクシー料金体系は、10時を過ぎたら2割増とか、深夜2時を過ぎたら3割増し、ということになっているけど、いっそのこと、逆に終電すぎたら、3割引きとかにしたらどうなんだろう、と思った。

 あ るスナックでの会話

 客 「・・・っと、もうこんな時間か、そろそろ終電
    なくなるから帰らなきゃな・・」
 ママ「あら、やぁ〜だ、たーさん!、もう少しゆっく
    りなさったら?終電すぎたらタクシー三割引き
    になったの、もしかしてご存知ない?
    しかも深夜三時を過ぎたら5割引きですって!
    その時間までいてくださっても、うちはちっと
    もかまわなくってよ〜〜」
 客 「えっ!そうなん?ちーっとも知らなんだ!
    じゃ、ママ!ボトルもう一本入れて!
   (・・・てことは朝までいても悪くないか、
    そしたらなんかいいことあったりして、
    うヒヒヒ)」(カッコ内はター様の心の声である)


 てなことになりゃしないか?

 も ちろん、たとえ三割引きになろうと、 五割引になろうと電車で帰るよりタクシーの方が圧倒的に高くつくだろうし、ママと仲良くなれる確率も変わらないだろうが、なぁ〜に、景気なんて、どこか「気」の問題でもある。

 し かも、深夜になれば交通量も昼間に較べれば圧倒的に少ない。運転手の肉体的負担も少ない筈だ。誰も乗らないより、多少金額が少なくなっても利用者が増えて方がいいに決まっている。ター様もスナックのママも大歓迎である。誰が困るのだろうか。

 ま た、つい最近NHKを見ていたら、興味深い内容の放送があった。

 それは子供の医療費を地方公共団体が補償することについてだった。

 埼 玉県(確か)では、ある地域では小学校入学まで、またある所は小学校三年まで、またあるところは中学校卒業まで全額医療補償するといった具合に、その補償期間にばらつきがあったのだそうだ。その不公平感は解消された方がいいわけだが、豊かな公共団体はともかく、財政難にあえぐ公共団体は、もし中学校三年まで補償したら医療費が膨らみすぎてさらに赤字が増加することを危惧していた。当たり前である。

 だ が、先行して中学校卒業まで全額補償に踏み切っていた地方公共団体の統計をとってみたら、なんと医療費の負担額がそれまでより格段に減っていたのである!

 つまりこういうことだ。医療費の心配がない母親は、子供が少しでも病気になれば、すぐさま病院に連れていく。その結果として子供の病態が重篤になる確率が減る。病気は重くなればなるほど、その後の治療代がかさんでいくわけだが、症状が軽い段階で治れば結果として医療費がセーブできるということだったのだ。

 そ れで、県下一斉に、中学三年までの医療費全額補償に踏み切ることになった、という話である。

 佳話ではないか!小沢さんや二階さんの企業献金のニュースの前に全国に流してほしい まことに善きニュースである。

 給 付金について言えば、麻生太郎さんも、公明党のアイデアを換骨奪胎(これは読めるだろう、まさか韓国奪回とは読まないよね)して、こういうアイデアに転換していけばあっというまに支持率があがるだろうにな。

 そ れともこのアイデアにはなにか根本的な不具合でもあるのだろうか。

 なにかアイデアがでたとき、即座に「そんなのはなぁ、古来巧くいったこたぁねえんだよ」としたり顔でいう人がかならずいるけど、発想を逆に考えてみたら案外うまくいくこともあるのではなかろうか?巧くいかなかったのは、古来そういう発想をする人がいなかっただけなのかも知れない。


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