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バディ・ミラー 一命を取り留める!

 先 日、事務所に行く途中の車中でアマゾンから届いたばかりの「B.B.KING/ONE KIND FAVOR」を聴き、あまりに気持ちよくなったので、思わずコラムに書き上げ投稿・・・・で、ふとお友達の日記更新情報を見ていたら、あるお友達の書き込みに「大丈夫か? Buddy Miller!」とあり、胸騒ぎを覚えつつあわてて読むと「・・・米国に住む友人から" Buddy Miller、心臓麻痺"のニュースが、、、せっかくなかなかの出来のニューアルバムを発売したばっかりなのに、大丈夫なのでしょうか? 心配です。」・・・・びっくりして、逆にこちらの心臓が止まる(といっても約2秒ほど)

 そ の後、その日記に別の方から

「2/19にバルティモアで発病して、すぐに手術したみたいですね。

 http://www.nyctaper.com/?p=700

 Buddy will be recovering for several weeks

 に、とりあえずホッと一息。」

 というコメントが寄せられたので、こちらも「ホッと一息」

 B uddy Miller Recovering after Heart Attack and Triple Bypass
Posted by nyctaper - 23/02/09 at 09:02 pm

[from buddymiller.com - Buddy on right]
The legendary Nashville guitarist Buddy Miller, who was on tour with Emmylou Harris, Patty Griffin and Shawn Colvin (Three Girls and Their Buddy) suffered a heart attack in Baltimore on Thursday February 19, and on Friday February 20 he underwent successful emergency triple-bypass surgery at Johns Hopkins hospital. Buddy will be recovering for several weeks in Baltimore.
The “Three Girls” did perform the remaining shows on the tour.

 記 事によれば、2月19日、「エミルー・ハリス」「パティ・グリフィン」「ショーン・コルビン」という三人のアメリカーナのディーバ(三人とも大ファンである!)とのツアー「Three Girls and Their Buddy」の途中、ボルティモアで心臓発作で倒れたらしい。19日と言えば、グラミー授賞式のライブの10日後のことである。幸い、翌日心臓バイパス手術を行い、手術は成功、あやうく一命をとり止めたということだ。数週間後には退院できるらしい。ツアーはそのままバディ抜きで行われたよし、とりあえずよかったね!

だが、このニュースに接した、アメリカ中南西部のミュージシャンは肝を冷やしたことだろう。だってバディ・ミラーの代わりはいないもの。

 こ の記事を読んで僕は思わず、10年程前、我が師「大村憲司」が急逝したときのことを思い出した。

 彼の訃報を聞いた盟友「矢野顕子」と「大貫妙子」は期せずして同じ言葉をはいている。

 「 しまった!どうしよう!代わりがいない・・・」がそれである。

この時「大貫妙子」は「大村憲司の代わりはいな」かったので、翌月に彼をバンマスにして行われる予定だったオーチャードホールでのコンサートをすべて中止している。

 音 楽家にとって、「代わりのいない」音楽家を失うことがどれほどの衝撃があるのかが、よくわかる。いや、訂正する。音楽家でない僕には「よくわからない」。ただ、おそらく大貫の頭の中では、大村を中心とした「音」がすでに鳴っていたはずだ。その中核を失って数ヶ月の間に再度「音」を構築し直すことは不可能だったのだろう、という想像ができるだけである。

 た だでさえ、代わりのいない恐竜ミュージシャンが少なくなりつつある日本の音楽シーンにおいて、貴重な遺存種であった大村竜は倒され、少なくなりつつあるとはいえ、まだまだ多くのレリックが生存しているアメリカ恐竜大陸で、バディ竜は生かされた。

 神様はまことに気まぐれである。


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