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" 剥き出しの骨 "をプロデュースするものたち

 マ デリン・ペルーの新譜が来月発売されるようだ。

 http://www.universal-music.co.jp/jazz/artist/madeleine_peyroux/index.html

 当 アルバムのプロデューサーズはラリー・クライン(ジョニ・ミッチェル)!、ウォルター・ベッカー(スティーリー・ダン)!、それにジョー・ヘンリー(いわずもがな)!

 うひゃぁあああ、と絶句するしかない豪華な顔ぶれである。 Rounder Labelの気合いの入れようが知れる。

 しかもタイトルがいい! " Bare Bone "・・・「剥き出しの骨」!彼女はさらに一皮剥けてくれたのだろうか!否が応でも期待してしまうなぁ。

 これまで発売された3枚のアルバムは、どれも大好きである。以前のコラムに僕はこう書いていた。

 『マデリンは、ジョージア生まれだが、13歳のときに両親が離婚。そのため13歳からはパリで育ったらしい。なるほどね!3枚のアルバムのどれにも1曲づつ・・・デビューアルバムには「バラ色の人生」、2nd「ケアレス・ラブ」には、ジョセフィン・ベイカーの「二つの愛」、最新作にはセルジュ・ゲインズブルの「ジャバネーゼ」というようにフランスの曲が入っているのはそういうことか。しかもフランスと縁の深いカナダ生まれのレナード・コーエンをことの他好むのもそういうことか。カナダの代表選手ジョニ・ミッチャルの代表歌(リバー)をこれまたカナダ人K・D・ラングとデュエットするのもそういうわけか!

 「父が好きだった音楽にも影響を受けたの。ジョニー・キャッシュ、ハンク・ウィリアムス、ロバート・ジョンソン、ファッツ・ファーラー、それにルイ・アームストロング。家ではいつもそういう音楽が流れていた」

 「10代の頃から、パリの街角で歌っていたんだけど、例えばエディット・ピアフなどの音楽をフランスで体感できたのは本当に貴重だったわ」

 ジ ャズにブルースにカントリー、ここまでの融合ならわかる。彼女はそれらに加えてシャンソンまでもが融合しているのだ。この独特の洒脱感はアメリカで様々なジャンルの音楽を身体に溶かし込んだ後、ストリート音楽のメッカであり、NY以上に多様な人種が溢れかえるパリのストリートで、様々な人種のミュージシャンと入り混じって自らの音楽性を磨いていったマデリンにしか醸し出せないものなのだろう。

 クラシックでも、ベートーベンやバッハなどゲルマン人の音楽をフランス人が弾いたり、指揮したりすると、ドイツ人やロシア人のそれとはあきらかに違うニュアンスが生まれるが、それに近いのかもしれない。僕はシングルモルトウィスキーが好きだが、ブレンドも好きである。シングルモルトの放つ、強烈で独特のクセのある香りの魅力にも抗し難いが、何十種類のモルトを絶妙にブレンドしたウィスキーの洒脱で洗練された味わいにもこれまた抵抗しがたい。そんな絶妙の新型ブレンデッドウィスキー・・・それが「マデリン・ペルー」新発売! 』

 続きはウェブで↓(by チュートリアル/’07「Auto Backs」)

 http://www.net-sprout.com/iitaihoudai/078madeleine.html

 実はマデリン・ペルーの2ndと3rdアルバムは、このところの僕のコラムの常連、史上最大の太古じゃなかった太鼓竜「ジェイ・ベルローズ」が素晴らしいドラムをたたいている。それにデヴィッド・ピルチのベースが加わる鉄壁のリズム隊です。ただし彼女のデビューアルバムにジェイは不参加・・・だが、そのデビューアルバムのギターは、なんとこれまたこのところの僕のコラムの常連「マーク・リーボウ」なのである。

 こういうご縁はなにかのお告げである。迷わずアマゾンに予約させていただくことにする。


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