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「何処いく?」〜「R・O・M・A」 クォ・ヴァディス? 第2回![]() |
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![]() http://www.bandbuilder.sakuraweb.com/about.html http://www.bandbuilder.sakuraweb.com/ 「つまり、今日中に東京医大以外の系列の下咽頭ガンの名医を探せ!ってことね」 「そういうこと・・・」 「・・・わかったわ!」 |
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![]() 候補は二人いた。だが一人は熱海在住であり、一両日中にアポをとるのが難しそうである。するともうあと一人しかいない。お茶の水の杏雲堂病院にいらっしゃる海老原先生だ。とにかく明日の朝電話してみるしかない。 |
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![]() 「実は友人が下咽頭ガンでレベル4です。全摘出の手術をすすめられているのですが、海老原先生にセカンドオピニオンをうかがうことは可能でしょうか?」 「海老原は週一回だけ当院にまいります」 「それはいつなんでしょう?」 「明日です」 「へっ!明日の予約は可能でしょうか?」 「あいにく予約は一杯です」(がぁ〜〜ん) 「・・・ですが、海老原からはセカンドオピニオンを求める方がいらっしゃるならすべて受け入れるように、という指示が出ております。もし明日いらっしゃれるなら、時間は確定できませんが、お時間を作れると思います」(おれは天使と話してんのか!) 「わわわ、わかりました。明日かならず連れて行きます。名前は安部です。」 |
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![]() 当日、朝一から待合室で待っていたら、1時間もしないうちに呼び出され診察室に三人で入る。初めてお会いした海老原先生はとてもかんじの良い老医師であった(写真)。 |
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![]() 「で、どうしたいんです?声を残したいんですか?」 みんな目を丸くする。単に意見を聞きにきていて(しかもほとんど結論は東京医大と同じなんだろう、と半ば諦めてもいたので)まさか、声が残る可能性が1パーセントでも残っているなんてだれも考えていない。 |
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![]() 今度は全員の目が点になる。 「・・・で、では、声を、の、残したい、です」(あたりまえだ) 「それと、副神経は二本ともとるんでしょうか?実は僕はベース弾きなんです・・」(そうそう、声が残っても、腕が上がんなきゃ、ベースが弾けないんだった) 「いいえ、両方とも残しますよ」 ここにいたって全員の目に涙が・・・ |
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![]() 「あ〜それから、安部さんと同じ手術して、かえって前より声がよくなったお坊さんがいて、その人が手術後にあげたお経を録音したテープがあるから、よかったら聞いていきなさい・・・・」 先生!おトボケが過ぎます!お茶目です!いい味出しすぎです!三人とも笑いながら泣いた。 |
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![]() ついさっきまで、みんな絶望の淵にいた。安部はもう半分以上死んだも同然の状態だったのである。 それがわずか一晩で腕を失わないどころか、声までが残る可能性まで出てきたのだ。 |
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![]() 実はこの海老原先生、クオリティ・オブ・ライフ(手術後の生活を可能な限り快適におくることを重視する考え方。だから手術で摘出する部分を極力小さくする。その分、再発の可能性も高くなるのだから、よほど高度な手術能力が必要とされる)派の大名医で、ヒゲの殿下「三笠宮寛仁親王」の外科手術を何回も担当し、そのすべてを成功させているチョー名医だったのだ。 まさか、そんな大先生を、一発で引き当てるとは! リーチ一発ツモハイテイ純チャン三色ドラ5!数え役マンである。 |
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![]() http://romaroma.sblo.jp/category/537947-1.html ・・・以下第3回に続く |
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