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リヴォンの騎士がやってくる! | ||
月、9月にマーク・ノップラーとメアリー・ゴウシェの新譜が出るというビッグ・ニュース(ま、僕にとって、だけど)が飛び込んできたばかり、というのに、なんと来月は「リヴォン・ヘルム」の新作(写真左)が出るというニュースが飛び込んできた! 友よ!この慶事をともに言祝ごうではないか! |
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年の4月、渋谷のタワレコで試聴し、即買いした「マーサ・スキャンラン」“THE WEST WAS BURNING”(写真右)で2曲ドラムを叩いているのを発見したときのことは「リヴォン・ヘルムさん!死なないで!」に書いた。 そのときはじめてリヴォンが喉頭ガンを患っているのを知って愕然・・・そうか、だから娘の「エイミー・ヘルム」がそのメンバーである「オラベル」のデビューアルバムでも親ばかドラムを叩いていたけど、歌はなかったのは、そういうことなのか、と悲しくなった。 しかも、ウッドストックにあるリヴォン・ヘルムスタジオの運営と自身の納税や治療費を捻出するためのファンドができているという気が滅入るニュースもあったし・・・ |
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が、去年観たトミー・リー・ジョーンズ初監督作品「メルキアデスの三度の埋葬」でリヴォンは迫真の盲目の老人役を演じていた。いや、映画の冒頭で、「LEVON HELM」の名前を見つけて、どんな役なんだろうと目をこらして見ていたのに、最後までわからず、結局、あとから消去法で考えて、あのチョー可哀相な盲目の老人がそうなんだ!とわかったときは驚いた。だって、リヴォンはまだ67才。でもこの映画のリヴォンは、90才くらいにしか見えないんだもん、わかんねぇっつーの! | ||
してこの7月、マーク・ウォルバーグ(“新・猿の惑星”に出てた人ね)主演の映画「ザ・シューター/極大射程」でも、リヴォンはまたまた重要なライフル作りの名人を演じ、ここでもメイク要らずのチョー老人役を怪演していた。この時は、すでにリヴォンのふけ顔に慣れていたので、すぐわかったけど・・病気のせいでメイクなしで老人役ができる(たぶん)というのもなんだかなぁ、である。 | ||
が、リヴォンは土佐礼子なみにがんばっていたのである。 しかも、自ら歌い(歌)、叩き(ドラム)、弾いて(ギターとマンドリン!)いるというではないか!サポートはディランバンドのラリー・キャンベル(ギター)、愛娘エイミー・ヘルムになんとバディ アンド ジュリー・ミラー夫妻(コーラス)と来たもんだ! 友よ!この慶事をともに・・・ 内容は小さい頃から好きだった歌や影響を受けた曲が中心だという。おそらく故郷アーカンサスに立ち返り、みずからの半生を振り返ったに違いない。 |
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ルバムの紹介記事にはこうある。 “Inspiration from Delta” “Levon Goes Home for Dirt Farmer” |
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DIRT FARMER」・・・・なんとカッコよく、またリヴォンの半生を考えると泣けてくるアルバムタイトルなんだろ! | ||
から、だから、だから・・・ 蒼ざめた馬にのった“ハデス”という名の騎士さん! どうかリヴォンの騎士を連れ去るのはもう少し待ってください! |
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