前のページへ 次のページへ 「エートス」こいて、もぉ〜!トップへ Net-Sproutトップへ
5月12日、下北沢「ラ・カーニャ」で、星屑のギタリスト:
エイモス・ギャレットのライブをみる!




 ド ッひゃ〜〜〜、どスゴイわ〜!どこがどう、どスゴイか、というと、どう聴いても、エフェクターを駆使しまくり、スライドしまくり、としか思えないのに、足回りなし!ボトルネックなし!のなしなしルールにも拘わらず、繰り出される音楽には豊かな詩情が「ありあり」ととろけ出してくるところである。アコギもほとんどチューニングしない!おそらく演奏している途中で、指の押さえで微妙な調整をしているのか?ずーっと椅子にかけて聴いていたが、途中、どうしてもペダルスティールのようにしかきこえないときがあって思わず立ち上がって見てみたが、やっぱり舞台の上には何もなかった!僕はギターが弾けないからわからないが、なまじギターが弾ける人であれば、もっと魔法を掛けられたような不思議な気分だったことだろう。
 最 初は手が震えているようにも見えたが、ギターを弾き出すとぴたっと止まる!決してクリアーではないかも知れないが、な〜に、落語の名人だって、ひょっとしてヘタ?とドキドキさせるところが名人たる由縁なのである。いや、この人は名人ではない。実は魔法使いなのである。だからギターから星屑を紡ぎ出し、人々を幸せな気分に浸らせるることができるのだ。名人芸は盗めるかも知れないが、魔法は盗めない。まさしくワンアンドオンリーなギタリストである。

 加えて、天国へ誘うバリトンボーカルは健在である。いや、もっと味わい深くなっている。御年68才!ワォ〜
 途 中で、ゲストのフィドルとマンドリンを呼び込もうとして席を立って天井の梁にアタマをぶつけて「わっちゅ!」と言っていた。ハハハ、魔法使いも頭の上までは気がまわらないらしい。そして演奏の途中でお客さんに「ビア」をオネダリ!ハハハ、酔いどれ天使かい、おまはんは!星屑はとりだせてもビアはとり出せずかい!でもしかたあるまい。だってエイモス!あなたはミスターマリックではなく、ミスターマジックなのだから・・・
 帰 り際、外でエイモスと握手した!手がでかっ!指がふとっ!そしてやわらかっ!

 そうか、だから、足回りなし、ボトルネックなしでも、このデカふとやわらか手指だけで、あのマジカルなフレーズが出せるのか!と妙にナットクしてしまった。

 でもあのデカフトフィンガーでペッティングはどうするんだろう?女の子は困らないのだろうか???ま、そんな心配はいらぬおせっかいだ・・ようはペッティングではなく、ベンディングなのだから。

前のページへ 次のページへ 「エートス」こいて、もぉ〜!トップへ Net-Sproutトップへ