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音楽の4「か」と著作権使用料

 何も、音楽家だけが、格別ドラマチックな人生を送っているわけではない。普通に暮らしている人にもアンビリーバボーなことは普段におきる。身内の病気だったり、恋人の裏切りだったり、親友の自殺だったり・・

 戦争時にはイラクでは、ふつうに暮らしている人の民家の屋根を突き破って爆弾が落ちてくる・・・生きていれば、"事実は小説より奇なり" みたいなことはそこら中にある。たまたま、音楽ができる人におこったその音楽家固有の出来事・・  

 それは、本人にとっては、死ぬほどつらいできごとだったり、ドロだらけのおにぎりを口に押し込められるような、あるいは泥水をむりやり飲まされるような体験でも・・それを「死ぬほどつらい」とか「どろのおにぎりだ」とか「泥水だ」とストレートに言ってしまえば、その人だけの極めて限定された個人的体験として完結するしかないが、その音楽家が一旦飲み込んだイタくて苦い「個人的」体験が、その「からだ」と「こころ」を通して音楽を媒介にして表現された作品は、"濾過"され"純化"され"浄化"されている。だから、本人にとっては泥水であったものが、その音楽家の作品を聴く人にとっては、文字通り、のどの渇きを癒す、浄水へと"昇華"する

  それだけではない。単に水道に取り付ける浄水器と違い、天然に濾過された水・・ボルビック、ヴィッテル、ペリエ、などなどにはミネラルや自然の炭酸まで入っていて、我々を健康にしてくれるばかりか、その味の違いが楽しみを与えてもくれる(個人的には"Vals"が好きです・・ん?誰も訊いてない!こりゃまた・・)のと同じように、異なる音楽家の様々な作品が我々の多様な嗜好に対応してくれる。
 濾過、浄化、純化、昇華・・これを音楽の「4か」という。(えっ!こりゃまた聞いてない?・・わかってます!だって今日はじめて言ったんだから・・
  砂漠のオアシス、干天の慈雨・・それらに感謝しない人はいないだろう。その感謝の気持ち・・それが音楽家に対するリスペクトであり、実は著作権使用料を支払うというのは、この感謝の気持ちを金銭に置き換える行為のことなのだ。
  癒す・・英語でいうと「heal」=ヒール・・・これは動詞だが、この「heal」に名詞化を促す接尾辞「th」をつければ「health」=ヘルスとなる。そう!健康とは、癒された状態をいうのだ。ヒーリングという言葉もここから出てきている。。


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