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少子化問題、地球温暖化(都市のヒートアイランド現象)、
再販制度の一挙三得法:後編/ぶらきぼう
 ただあくまで人工的なもので終わってしまわないよう、本当は護岸された川をもとの自然な川に戻すことを視野にいれて、ビオトープを小川で結ぶ、ビオトープネットなんていいと思う。
 唐突な提言で、もうおわかりでしょうが、「うさぎ追おいしかの山、小ブナ釣りしかの川」を100年計画で取り戻す。これです!おいらの野望は!里山と小川・・春はチョウチョが、秋はトンボが群れ飛ぶ・・これぞ日本の原風景ではあるまいか。100年かければ、充分取り戻せます。だって、ついこの前までそうだったんだから。
 日本のことを古くは「あきつしま」といいました。アキツとはトンボの古名です。大和の枕詞でもあります。つまり「やまと」はトンボが群舞するほど緑なす美しきクニということです。一説では、大和の山並みを見た神武天皇が、連なる大和の山々の様子がまるでトンボの交尾が続いているようだ・・「やまとはなお あきつのとなめせるがごとし」と言われたからとも。「となめ」は「尻舐め」と書きます。トンボの空中セックスのこと。トンボの交尾は不思議な光景でしたが、「となめ」とは的確な表現ですよね。
 いまの子どもたちは見たことないでしょうね。だから古文で「あきつのとなめのごとし」と習っても、ピンとこない。ピンとこないから、女の子に「となめしようぜ」といって、エッチないやがらせもできやしない・・・おーっと、すげぇ脱線した。
 えーっと、話をもとに戻しましょう。ビオトープでは「やご」が孵ってトンボになってとなめしながら、街を飛び回ります。はい。
 そして図書館・・いま、東京23区では平均で、3,4カ所の公共図書館があります。でも1区平均150万人の人口に対しては少なすぎます。これが1区平均20から30に増える・・日本文芸協会が言うようにますます本やCDが売れなくなる?完全否定はできません。しかし、どんな本もCDもかならず1図書館に1冊、1枚置かれる、となればどうです?もちろん図書館が買い上げるんですよ、普通より卸価格は安くするにしても。そうなると、日本全国で1万から2万冊、枚が必ず買い取りされることになります。
 図書館の予算が問題になりますね。ここもアイデアがないのでパスします(ただ、売れそうなものは数少なくするとか、発売後数ヶ月後に貸し出すとかすればビジネスとの共存はできるでしょう)が、これは、みんなの考え方一つにディペンドオンでしょうね・・・本や音楽をわれわれ日本人の財産の一つと考えるのか、あくまで消耗品の一つだと考えるのか。
 この提案は、また書籍、新聞、CDが今現在も再販商品であることの問題への一つの答えとしてのものです。
 なぜ、CDや本は小売り店が売値を決められないのか、消費者連盟も全廃を要望していました。資本主義の日本において、価格統制という資本主義の本質にまったく逆行する制度が独禁法下で例外的に認められているのは何故か?
 これは、書籍や音楽などが、完全なる市場主義の商品となると、いわゆる売れ筋商品が文化的価値はあるが商品価値がない作品を駆逐し、ひいては日本の財産である文化が衰退するとのおそれからだと説明されています。

 1理も2理もありますが、価格の硬直化や低減化を阻害しているのも事実です。そこで図書館を増やし、希少商品も貸し出し市場で流通させることによって作家の活動を保護しつつ、市場の活性化もはかるというものです。
 先にも書きましたが、現実的なことを考えるとなるとやはり、図書館の購入予算ということになるでしょう。そこで、国民一人あたり、年間1000円を図書館税として負担して貰う(赤ん坊もかい!といわれるかもしれませんが、いまどき子守歌のCDだって見つけるのに苦労するんですよ)1000円×1億2000万人=1200億円・・これを本とCDの二つで割ると600億づづ。現在のCD業界全体の売上の約1割です。これを、売り損なったと恨むのか、音楽産業の裾野が広がったとみて喜ぶのか、業界の見識が問われるところでしょう。
 あー、ここまできて、やはり、CDのコピー問題・・どうすればいいの?
 コピー問題はあとまわしにして、最後のライブハウス構想。これは、かなり個人の 趣味的要素、大です。
 パブリックスペースとしての利用方法の一つとしての提案です。
 別にライブハウスでなくとも、立地条件によっては公共駐車場でもいいかも知れないし、地震対策としての緊急避難場所でもいいのかも。2カ所に1カ所くらいはただのハラッパにして、市民が芝生に寝っ転がれる広場なんてのも個人的にはあってほしい。そしてそこには金網フェンスもあってほしくない・・出入り自由の緑の空間。要諦は、「たてものを建てないこと」これにつきます。広場、はらっぱ、空き地・・・それらは無駄な空間ではない。空間の維持・・これは知性による合意形成と抑制が必要とされます。空間や空き地を見ると、無性になにかで埋めたくなる気持ちを押さえましょう。

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