■ INDEXページへ戻る ■ デモテープ応募方法はこちら 前のページへ 次のページへ
 第159弾です。今回はゲストコメンテーターとして、ギタリストの窪田晴男さんに参加していただきました。

 窪田さんの原稿がかなりな長文なので、今回は前後編に分けて掲載することにしました。

1:埼玉県 池田さん 09/11/20
  1. 鳥になる日 2. 窓辺の花 他
Ohji: 全6曲すべてが5分以上というのは長過ぎます。構成上シェイプアップした方が良い部分が多くありますね。わかりやすい言葉で表現することを心がけているそうですが、それにしては抽象的な表現方法が多いです。具体的な名詞などを使ってわかりやすくした方が良いでしょう。
窪田: リーマンショックによるリストラ、妻からの最後通告による、正に背水の陣での音源活動開始の池田さん。48歳からフォークシンガーへの挑戦を始めた僕としては人事とは思えません。
 同朋に励ましの一つも贈りたいのですが、現状は厳しいとお伝えせねばならないでしょう。池田さんはまだ習作の段階だと思います。先ずは自分の声のトーン、歌い方を発見して下さい。Communication Breakdown辺りの音域が聞き取りやすそうです。この曲はリズム面白かったです。
 トラックに関しては無理せず、才能ある若者と友達になりましょう。ポップスは若い奴に習えです。若い子達と風通し良く付き合える様ならば脈ありです。そうなれば詩や構成もざっくりしてくる事でしょう。頑張って下さい。僕も頑張ります。

2:東京都 大川さん 09/11/20
  1. Star Tokyo 2. 通りすがりの日々
Ohji: ポップにできていて聴き心地が良いのですが、ライブ活動はされていないのでしょうか?
窪田: 1. 面白いです。詩の筋が通ってない所が奇跡的に東京という街のニュアンスを良く表してる様に感じました。トラック大変良くできてるのですが、もっと意識的に下世話なディスコを思わせると、もっとパワフルで良かったかもしれませんね。

 2. なかなかやりますな(笑)。文句無いです。ただ僕ならば、この曲は最低でもイーグルス位はコーラス入れたいです。

3:大阪府 祐樹二十五さん 09/11/24
  1. サンシャイン 2. 天使と十回言ってごらん 他
Ohji: 歌詞がおもしろいので、歌詞が聞き取れるように歌を上げ下げした方が良いと思います。
窪田: 1. 僕、結構好きです。加藤けんそう(ってみんな知らない?)ばりの力の無い声をもっと生かしきれば、笑えるのにシリアスな文系ラップとしてイケるのでは?Your name is melody の繰り返しが良くわからんのですが。

 2. 好きです。ただ祐樹さんは、ご自身をイイ男と思いたい衝動がある様なのですが、詩においては吉と出ても、ラッパーのギャラとしては裏目ってる気がします。もっと音程上げて、はっきり聞こえて笑えるけど切ないと思えたりすると、この曲はワンアンドオンリーなものになるのでは?

 3. 一言一句違わず2に同じ

 4. 長澤まさみが目の前に現れて〜から始まる2行は秀逸です。ただ、これは僕が東京人だからなのかわからんのですが、サビの、待とう、貼ろう、描こう、去ろう、会おう、何れもがイントネーション的に強い違和感があり、英語的に聞かそうという意図があったにせよ、なんかなぁって感じが拭えませんでした。あと、他に比べて詩のリズムのノリが悪く感じてしまうのも残念でありました。

4:神奈川県 シャルロットミルクさん 09/11/24
  1. バカリの明かり 2. コヨーテの夜に
Ohji: 素晴らしいテクニックのギター演奏です。次回はヴォーカルに優しく寄り添うような曲も聴かせてくださいね。
窪田: 1. バカリって街なのでしょうか?唄も曲もイイ感じのお二人です。でもこういうDuoは、聴くと演るとじゃ大違いで、物凄い緊張感を強いられる事が良く分かるので、ギターのKoichhさんの心境やいかばかりかと気を揉んでしまいました。楽器一つだと一番二番どう違えるのかとか色々やる事があって大変です。最後のAパートは歌詞に沿ってピアニシモにして、もっと楽も出来ますよ。

 2. コヨーテの夜にサビのビートを変える必要はあったのでしょうか?あと、唄をのばす音符はあれだけのばす必要はあったのでしょうか?僕もDuoはまだまだ修行の身ですが、どうやら少人数は省エネが名演の秘訣の様です。

5:大阪府 なとわさん 09/11/24
  1. After The Rain 2. Suspicion
Ohji: オフマイクを利用したガレージっぽい音像ですね。ドラムキットがドライでセンターに定位した音も聴いてみたいです。東京近辺でライブするときはお知らせをくださいね。
窪田: 1. 良い曲だと思うのですが、メロディーが求めているものと違う詩がのっている様に僕には聞こえています。大きなお世話かも知れないのですが、この詩に新たなメロディーをつけるって訳にはいかないでしょうか?

 2. 曲そのものは良い出来の曲だとは思うんですよ。ただ、Voの佐藤さんの個性を生かした曲作りをしていった方が、佐藤さんが曲に歩み寄るより良い結果が出る様に思えます。あと、バンドは色々な形があって良いと思うんですが、なとわさんに関しては、ベーシストを入れた方が、良くなるのではないかと思います。これも大きなお世話ですが。


  窪田 晴男:
1959年生まれ
近田春夫とビブラトーンズ、パール兄弟、S-ken&ホットボンボンズ、HAO等のバンド活動を経て、プロデューサー&セッションギタリストとして活躍。
現在フォークシンガーとして食える様に成るべく、鋭意努力中。
51歳 独身

■ INDEXページへ戻る 前のページへ 次のページへ