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第53弾です。今回のゲスト・コメンテーターは隊長=OhjiバンドやAZUのライブで『爆発』から『オシトヤカ』までギタリストしている森汁くんです。

1:埼玉県 Navona.F.Cさん 8月9日
  1: SHINING 2: RAINBOW SHOES 他
「(H)imagine」を試聴
Ohji: 歌に説得力があって良いのですが、英語の発音がバツです。英語の歌詞はやめておくか、マジメに勉強した方が良いでしょう。ギターはフォークロックっぽかったり、サイケだったりするアルペジオのパターンが良いので、アイディアの無いふつうのカッティングはやめておきましょう。またブルージーなクリーン・サウンドのソロもいいです。ベースもファンキーな時のノリがバツグン!この一芸路線を極めて欲しいものです。ドラムスも安定しています。特に3曲目はKeith Moonを想わせる演奏でGOOD!
とほめてばかりですが、楽曲にスケールが感じられません。音がLO-Fi系なのでしかたがないと言ってしまえばそれまでですが、いつもは取り入れないタイプの演奏にもチャレンジしてはどうでしょう?
森汁: バンドのアンサンブルが凄くカッコイイです!特にギターはしっかり練られてる気がしました。ライヴでどう再現してるのか興味ありますね〜。楽曲にもっとビックリするような展開があるとさらに面白くなりそうです。
個人的には7曲目がツボでした。

2:埼玉県 FREEDOMLIFEさん 8月9日
  1: HEAT UP 2: RUDIE BOMB 他
Ohji: HIPHOPバラードというジャンルは良く分からないのですが、打ち込み楽器を使ったRAPのようです。楽器音も入るのですが、ループのためどうしても単調になってしまうので、音楽的に聞いてしまうとちょっと苦しさが残り、残念です。3曲目のリズムは良くあわせましたね〜!!ってカンジ。4曲目のピアノはかなり苦労しているのかもしれませんが、ヴェロシティが一定のようで、自動演奏臭が強くて、これまた残念。
森汁: HIPHOPは全然詳しく無いのでヘタな事は言えないのですが、いつも「よくこんなに言葉を乗せられるな〜」って感心してしまいます。ただ、自分のようにHIPHOP素人には全部同じように聞こえてしまいます。そういうジャンルだ!って言われたらそれまでですが。

3:山口県 sinlineさん 8月12日
  1: Roll
Ohji: ライヴ音源で歌が小さく、なんとなくいい感じのするヴォーカルだという程度にしか聞こえません。ドラムスもキックがほとんど聞こえず、低域を上げてもベースがブーミーになるだけで、出て来ません。ベースもかなりリズムが荒いので、ノリの全然感じれられない演奏になっています。こういうギターがコード感も空間も表現しなくてはならないトリオの場合、ベースとドラムスとでグルーヴを出し切る必要があるので、致命的といえます。
ライヴ録音でも自分たちの音を理解してくれる人がエンジニアを担当してくれていれば良いのですが、そうでない場合はスタジオなどで録音したものを送ってください。
森汁: 演奏が不安定に感じられたので、まずはメンバー個々の楽器の腕を上げましょう。こういう隙間を活かすようなアレンジだと、ベースラインをもっとネチっこい感じにしてみるといいかも。
間奏のギターソロは弾き切れてないですけど、なかなかいいフレーズでしたよ。

4:兵庫県 すたあ☆学園さん 8月16日
  1: 宝石泥棒 2: High High 他
Ohji: 1曲目からとても「宝石泥棒」とは聞こえないヴォーカルだの、エンディングだのが威勢良く、これにまったくやる気のないような「GOGO」という掛け声が加わってサディスティック・ミカ・バンドを思い出させるバンドです。
とかなり期待してしまったのですが、時々ベース、ドラムスのリズムがユラユラ揺れてしまい、2曲目はヴォーカルもちょっとパワー足りない感じで残念です。ギターの人はエレキギターもちろんいいですけど、2曲目にアコースティック・ギターを入れているのが、Rolling Stonesちっくでポイント高いです。
森汁: 2曲目のドラムが妙に揺れるとこが気になりましたが、シンプルなロックンロールに心をくすぐる仕掛けがしてある楽曲がイイ!
割と無表情なヴォーカルをダブルトラックで録音する手法は効果的だと思いました。程よい胡散臭さ(バンド名とか)も良い方向に作用してますね。

5:埼玉県 筒井さん 8月20日
  1: 君の笑顔 2: EVER
Ohji: 作曲家志望ということですが、送っていただいた楽曲はコード進行自体も、対するメロディの付け方も特別ユニークなわけではなく、かといって歌詞にギョッとさせられるというわけでもありません。別の編曲者と共同作業する時は、具体的な作業に入る前に「これは楽曲のデモ」「これは編曲のデモ」というふうにアピールしたいポイントを確認した方が良いと思います。最近では「作曲専門の作家新人」という言葉をあまりきかなくなりましたし、作曲と編曲を分けて考えることのないディレクターさんも増えているので、機材などを揃えて編曲にもチャレンジされたらどうでしょうか?37歳という年齢にはまだまだ先があるのですから。
森汁: 最近の邦楽だな〜って感じです。2曲とも完成度が高くて、特に1曲目はキャッチーで3コーラス目には一緒にうたってました。
作曲家志望という事ですが、自身でもライヴでうたってみて歌い手さんの気持ちを知ると、また違った世界が広がるかもしれません。

6:東京都 SLEEPY DANさん 8月20日
  1: オトナになれない 2: JUST TODAY
「JUST TODAY」を試聴
Ohji: 楽曲、アレンジは良いのですが、歌の処理がこういうショート・リバーブでは、オケと歌がなじみません。別の世界にいるという雰囲気です。途中で入っているオルガンは不協和音に聞こえます。整合感をこわすためにいれたのかもしれませんが、逆に他の部分の整合感が際立ってしまいます。
2曲目のベースが達者でびっくりしますが、フレーズの語尾が知りきれトンボになっていたり、リズム狂ったりするので、気をつけてください。
歌の中では女の子に扮しているとしても、48歳の人が「オトナになれない」という歌詞を歌うのはどういうことなのか良く分かりません。2曲目でも歌詞にあまり思い入れがないようで、”とりあえず歌詞があったから持ち曲にアダプトしてみた”ということなのでしょうか?
森汁: 色々な洋楽に影響を受けてきてる感じがします。1曲目は後期のユニコーンのアルバムに収録されていそうな楽曲ですね。ユニークなコード進行とメロディが凄く好みなのですが、楽器のミックスはもうひと捻りした方がいいかもです。他の曲も聞いてみたいですね。

7:京都府 小野さん 8月23日
  1: over shinePV
Ohji: 自分の声を客観的に聞いてください。ファルセットとそうでない部分を歌い分けるなどの効果を出したい時以外で、同じセクション内で声質が変わるようであれば、キーを変えて同一セクション内では一定な声質を保つようにした方が良いでしょう。
できれば次回はオリジナル曲で応募してください。
森汁: このテのヴォーカリストを目指すなら、嫌われる寸前くらいの色っぽさを声から感じられるくらいにしてください。歌に関してですが、アピールしたい所はしっかり歌ってるのに、その他の部分で甘さが見えてる箇所があります。聞いてる人は意外とそういう所を気にしてますよ。

8:神奈川県 changelingさん 8月26日
  1: 大花〜taiga〜 2: 過ちの色
Ohji: 第37弾に続いて2回めの登場です。あいかわらず詞曲・編曲ともにプロ作家のように手馴れていて、安心して聴いていられます。1曲目ではスキャットでフェイドし、2曲目ではタムを刻んだり、ロールをまじえたパターンで曲をしめくくるなど、工夫も見られますが、もっとアグレッシブに曲調、アレンジの新手法を開拓した方が良いでしょう。雰囲気的に合うと思うので、オーストラリアのIcehouseなどを聴いてみるといいと思います。
森汁: 音源の完成度は高いのですが、ヴォーカルの人、歌が不安定だしサックスのソロも淡々とメロディをなぞってるだけで勿体無いです。CDに入ってる2曲しか聞いてないのですが、もっとギターがガシガシ炸裂する曲もあればいいと思います。今回のデモはストリングスが主張し過ぎな感じがしました。

9:愛知県 梅村さん 8月26日
  1: 1.2.3.. 2: 愛がなけりゃ意味がない! 他
Ohji: リトルフィート、ヴァン・ダイク、レオン・ラッセルをはじめとするアメリカン・ロックの香りがして、すばらしい。どの曲もピアノのバッキングが特によいです。7代目イチオシの西村くんもそうでしたが、ヴォーカル、ハーモニー、ギター、キーボード、ベースを一人でこなしてしまいなおかつセンスが良いというオドロキの人です。ライヴぜひ見たいです。もしこの2人でユニットやったらいったいどうなるんでしょうか?
森汁: 個人的に凄く好みなんです!60〜70年代の洋楽の影響がモロに出ていて、「このコード進行、キメはあの曲から拝借してるのかな??」って感じでニヤリとしながら聞くのが楽しい!そういう意味でチューリップのアルバムを聞いてるのと似た気分でした。コーラスがもっと入っていたらもう昇天です!

おことわり:オリジナルの10番目のコメントは御本人の希望により削除させていただきました。
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