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第50弾です。ゲスト・コメンテーターは第8代イチオシの石川寧です。

1:千葉県 apartmentさん 7月5日
  1: Party 2: start me up 他
「Party」を試聴 聴いちゃいましてん...
Ohji: リズム・セクションの地力があり、リズムの切れも良いのですが、ギターの フレーズやキーボードのアレンジは工夫が凝らされている部分とそうでない 部分のギャップがかなり大きいです。
ヴォーカルも3、4曲目のようなメロディック・チューンはいいのだけれど、 1、2曲目のような勢いモノだとちょっとパワー不足を感じてしまいます。 大瀧詠一さんのナイアガラシリーズなどを聴いて、勉強してみてください。
石川: 録音が良いし演奏も上手ですが、アレンジが目まぐるしくキメが多くて、私は落 ち着いて聴けません。歌詞も若い人向けですね。

2:兵庫県 Monster 44さん 7月5日
  1: Are You Happy? 2: It's Now or Never(やるなら今だ...) 他
Ohji: 歌謡曲の歌い方を真似をするようなことは、ヴォーカルの基礎がしっかり できてからにしましょう。細部の音程がとれていないので、メロディを確認 してから歌入れするようにしてください。バック・コーラスはさらにひどい 状態で、ピッチはおろか、リズムや声を切るポイントもバラバラです。全く ハモっていない部分もあるので、バック・コーラスのディレクションをする 人を決定して、その人が責任を持って正しいラインを正しい音程とリズムで 録音するようガイドすると良いでしょう。
演奏面ではドラムスのリズムがフィルの直後に乱れるのが気になります。 また、ギターとベースの音色が歪みすぎです。プリ・アンプなどでドライブ させるか、もっと品の良いオーヴァードライヴを使うかして、もっと クリアで豊かな音にしてください。
石川: テクニックは気にせずもっとパワーをつければ、よりロッキンロール魂を出せる と思います。小器用なアレンジや流行の歌唱法はポップに聞こえてしまいます。 ありきたりの言葉を使わずに、自己PRの内容をストレートに歌詞にしたら良いの にと思いました。

3:愛媛県 ホーリーさん 7月5日
  1: 14才 2: プロキオン 他
Ohji: 45歳(昨年)で歌を歌い続けるということは、かなり難しいことだとは思い ますが、今の社会の中で自分が生きていて、遭遇したことや思ったことが もっと反映されたものを歌った方が良いと思います。
プロフィールには「CDを作りたいんです。」と書いてありましたが、実際に こうしてデモCDを送ってくれたのですから、この言葉は「レコード会社から CDをリリースしたい。」という意味なのだと思います。もしそうだとすると もっと万人受けするような楽曲を創り出す勉強をするか、東京でも大阪でも 毎月ソロ・ライブを行って、安定して数百人動員できるような人気を持って いるかのどちらかが必要になるでしょう。歌詞の内容的には4曲目がおもしろい ですが、曲調が深刻すぎるのと、ひどく字余りな部分は修正した方が良いでしょう。
石川: やわらかい声質で聴きやすいです。音程や息の量を改善すればより聴きやすくな るでしょうが、あくまでも売れるためならと考えての意見です。持ち味とかの問 題もあるでしょうし。歌詞に気になる点がありました。中国の物価は、日用品は 日本の約十分の一ですが、ブランド等の贅沢品は日本とあまり変わりません。社 会問題を訴えるなら、思い込みだけでなく、しっかり調べなければだめです。

4:東京都 Backyard partyさん 7月6日
  1: ロシアンスカイ 2: 砂の城
Ohji: 46、48弾に続いて3回めの登場です。コメントするたびにお知らせメールを送信 しているのですが、返事が何もなく、オフィシャル・サイトもリンク切れになって いるのは、もう解散してしまったということなのでしょうか?もしそうなら、この をコメントを読んだらメールをください。また彼らのお知り合いの方はネット・ス プラウトのOhjiが連絡したがっているとお伝えください。
今回のデモでは特に1曲目が印象的で、元気だったころの歌謡曲を想わせるメロディ です。サビではヴォーカルが効果的にダブルで録音されており、ヴォーカルの声域 の一番キュートな部分が強調されています。
石川: 演奏、アレンジ、録音、歌詞、どれも綺麗にまとまっているので、どれか一つひ ねったら、おっ!?いいな。と思えるのですが…。私の好みとしては歌詞にこだわ ってほしいです。

5:栃木県 NAiL 7月8日
  1: 嘘
Ohji: いろいろなアイディアが詰め込まれたおもしろい曲です。でもベースはこんなに 高い音域で動きまくっているし、それ以外の楽器もなんだかカリカリした音色で 録音されているので、中低域がさびしい仕上がりになっています。ひょっとして モニターシステムにウルトラベースか、ラウドネスが設定されていないでしょう か?録音時、ミックス時にそういったエフェクトがかかったままプレイバックし ていると、中低域がおろそかになり、通常のシステムでプレイバックした時には 非常に物足りない音になってしまうので気をつけてください。
石川: よく作ってあるとは思いますが、他の曲もこの調子だとしたら飽きてしまいます 。いろんなジャンルの曲を聴いたら、広がりが出るのではないでしょうか。

6:東京都 西山さん 7月9日
  1: 夕暮れのブルース 2: 真夏の道 他
Ohji: メロディがまだまだ一本調子です。いろいろな音楽を聴いているとは思いますが、 好きな曲は必ずコピーして、コード進行とメロディの関係を勉強して下さい。
どんなMIDI音源を使っているのかは分かりませんが、一部ベースがコード進行に ついていってないなどのケアレスミスもあり、フレーズに対しての楽器の選択、 アレンジメントがあまり得意ではないようで、違和感を覚える部分多々ありです。 ライブは弾き語りだそうですから、当面デモテープも弾き語りヴァージョンを使用 しつつ、その一方でアレンジ、サウンドのカラリング(フレーズをどんな楽器で 弾くかを全体のサウンド構成として考え、あてはめること)を勉強した方が良い でしょう。
石川: 下手なアレンジの打ち込みでは、ソフトな歌がチープに聞こえてしまいます。ピ アノ弾き語り一本にしてはいかがですか。歌唱力をもとつけてほしいです。歌詞 は、見たもの、感じたものを気取った言葉に置き換えずに、素直に書いたら良い と思います。

7:神奈川県 SNOOPさん 7月12日
  1: Share an umbrella with you 2: I ME TiNY 他
「Share an umbrella with you」を試聴 聴いちゃいましてん...
Ohji: Funkで使われそうな楽器の音色が多数登場しますが、白人のプレイを強く感じさせ る演奏です。楽曲、アレンジ共にPopでセンスが良く、演奏の実力も安定感がある ので安心して聴くことができます。
プロフィールにはFUNKPOPというジャンル・コピーが書いてありましたが、あまり FUNKは感じませんでした。黒人と白人の音楽が融合し始めて100年以上、それが商 業ベースにのるようになってから50年以上経過した現在、あまりFunkを強調しない 方が良いような気がします。
石川: 演奏に元気がありません。やわらかい歌ですから、よりファンキーなバックにの せないと全体が沈んでしまいます。デモにはライブ録音を選んではいかがでしょ うか。

8:愛知県 新美さん 7月12日
  1: STEP 2: ETERNAL HEART 他
Ohji: 編曲は他の方のクレジットになっていて、ご本人がどこまでタッチされているのか分か らないので、ここではアレンジの内容自体についてはコメントしないことにします。 楽曲は歌謡曲としてはまぁまぁの出来なので、ロック系のジャンルが得意なアレンジャ ーに依頼すればJ-popに仕上がると思います。歌詞は多くの応募者がそうであるように 抽象的か、良くありそうなフレーズをちりばめたもので、その場面を想像することが 難しいので、特別耳をひかれるということもありません。もっと具体的に主人公の人に 成り代わって書いてみて下さい。
応募の動機の欄に「本当に音楽が好きだから、芸能界しか生きていきたくないからで す。」と書いてありましたが、本当に音楽が好き -> 芸能界という結びつきが良く理解 できません。「そのためには他のオーディションにもデモテープを送り続けましょう! 」というアドヴァイスはできますが...
石川: 本当に音楽がお好きならば、もっといろいろな音楽を研究して、深みを出してほしいです。

9:神奈川県 殿様BATTAさん 7月12日
  1: BIG ONE MESSAGE 2: Peaceful Track 他
Ohji: 楽器の演奏はしっかりしていますが、ヴォーカルがパワー不足です。
楽曲は適度に耳ざわりが良いのですが、特別メロディが覚えやすいということはなく、 雰囲気が稚拙なわりにはバカロックに徹してもいないという中途半端な印象が強いです。 そのためもともと有名な人が歌を歌っているというのなら話はべつですが、聴いた後で どんな曲だったのかを思い出そうとしても、よく思い出すことができないということに なります。
ちなみに2曲目で「Wowoo, yeah」と歌っている部分は歌詞を付けた方が良いでしょう。
石川: 演奏が良いですね。本音の歌詞を目指しているのもわかります。字余りの感じは 好きですが、中途半端だと間違えたように聞こえるので、確信的に作ったら良い と思います。ありきたりにならないように、良いところを伸ばして頑張ってください。 (MPEG開けませんでした。)

10:奈良県 福井さん 7月21日
  1: 歩いて行こう 2: 愛するために 他
Ohji: ユニークな歌い方がおもしろいのですが、舌足らずに聞こえてしまう部分が多く、年令 と不つり合いで、耳があまり歌詞にいきません。自分の歌を何度も聞き直して、舌足らず ではない方法でニュアンスを伝えられるよう練習してみてください。
石川: ギターは良い感じですが、自然な歌い方にしたほうが良いと思います。ありふれ た単語の羅列は、うったえかけるものがありません。歌も歌詞もカッコつけずに ストレートにしたら、うんと良くなると思います。
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