チャン隊長：２度目の応募です。前回も今回もライブ演奏からの応募ですが、打ち込みでオケを作っているのですからライブ演奏ではない録音でボーカルを聞いてみたい気がします。

Ohji：前回コメントした後に送ってくれたメールからすると、ステージ上でのパフォーマンス命な人のようです。今回もヴィデオとMDのセットですが、できればMDの方はライヴのサウンド・トラックをコピーしたものではなく、「本当はこんな音にしたいのだ！」というスタジオ録音ヴァージョンだと良いなぁ。音楽だけ聴いてもかなりおもしろいので、次はそういうものを送ってください。

チャン隊長：これは良いなぁ。ウィスパーとまではいかないけど、こういう声質と歌い方はすきです。歌詞も面白い。妙に危ういところもあったりするけど。

Ohji：おもいっきり歌のうまいメラニーってかんじの人です。演奏はやけにしっかりしていて、歌詞が強力におもろい。曲調も適度に違うので、7曲聴いても飽きません。

チャン隊長：Ａメロとサビのギャップが心地よい。歌詞もライフサイズで好感が持てます。これでもう少しボーカルの硬さがとれるといいんだけど。

Ohji：2曲ともコード進行といい、メロディのハマリ具合といい、声質、歌詞と相まって個性的でGOODです。アレンジも良いですが、MIXの最後には必ず、全体に歌を聞き直して、歌の上げ下げをしてください。ギターはもうちょっと前に出る音（歪ませるなということではありません。音質です。）にした方が良いです。

チャン隊長：そつなく器用にまとめています。ただもう少しメロを整理した方がいいような気もします。それと歌詞のひねりが足りません。

Ohji：サウンドのクォリティは申し分ないのですが、創意工夫が足りないと思います。歌詞にはリアリティが感じられません。もっと自分が本当に感じたり、考えたことをもっと多く取り入れたらどうでしょう？

チャン隊長：ボーカルはサザンの桑田佳祐を思い起こさせるようでパワーがあります。バンドも実力派。あと必要なのはブレイクスルーするような楽曲でしょう。

Ohji：スライド・ギターすばらしいです。バンドも安定感抜群なのに、もうひとつもっていけないのは、楽曲がこじんまりとまとまっているからでしょうか？歌詞も聴いているだけでは耳に飛び込んできません。

チャン隊長：こういうバンドスタイルで打ち込みドラムは疲れます。抑揚のないボーカルを生かすとするなら、アレンジの方向を変えた方がいいのでは。

Ohji：まずヴォーカルが小さすぎます。MIXでヴォーカルのレベルを上げるということももちろんですが、練習スタジオなどでもヴォーカルを聞きながら練習してください。

チャン隊長：曲も歌詞もアレンジもボーカルもまだまだなんだけど、ほのぼのとしててそんなに悪くありません。いろいろ試行錯誤しながらレベルアップしてください。

Ohji：難しいなぁ...楽曲としてはおもしろいんだけど、この人自身はプロデューサー・タイプだと思います。でもこの人と同じくらい味を出せるヴォーカリストを見つけるのは至難の技かも。

チャン隊長：たぶんカラオケで録音されたのでしょう。ボーカルのエコーは極力減らした方がいいですね。珍しく録音状態は良好。さて本題。いくら歌うことが好きでもそれだけでは他人のハートを打つことはできません。どんな世界でもそうですが、ひとの数倍の練習や研究が必要です。努力を惜しまないこと。精進あるのみ。

Ohji：超人的なテクニックは必要ありませんが、自分が歌うメロディを確認できる程度にピアノか、ギターを弾けるように練習してください。

チャン隊長：１曲目はヒドイ。ひとに聞かせるようなものではない。２曲目はカラオケでしょう。中域、低域ではましだが高域はよろしくない。いずれにしてもデモトラックをひとに聞いてもらうという事の意味をよ〜く考えてください。

Ohji：1曲目のようにいろいろできるのなら、アル・ジャロウみたいな方向を目指してはどうでしょう？

チャン隊長：てらいのないストレートな歌詞と、ちりめん歌いがひとつの世界をつくっています。メロディと歌詞に落とし所をつくれば、もっと良くなると思います。

Ohji：ちりめんヴィブラートが深いので、もっとシンプルなメロディの方が似合うのではないかと思います。