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09. ミュージシャン活用サイト構築術:第3回


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 今回のお悩みもさらに引き続き、「ひとこと言わせて!」No.55への渡辺あゆみサンへのお答えです。今回は「ミュージシャン活用サイト構築術」上級編とでも言えば良いのでしょうか?自分の作品をサイトから発信する方法を中心にして説明していきましょう。



 バンドやユニット、PCを使ったバック・トラック、ボーカルのみと、あなたがどんなかたちで活動しているにせよ、自分の作品を多くの人々に聴いてもらいたいというのは共通の願いでしょう。WEBで作品を聴けるようにしておくというのは、効果的な方法です。 それには2種類の方法があり、方法によって必要なものも変わってきます。

 まず、作品の音自体を配信する方法です。カンタンなのは自分の作品をMP3というフォーマットに変換しておき、ダウンロードしてもらって、その後に聴いてもらうという方法です。まず外部から入力した音をWindowsならWAV、MacならAIFに変換する必要があります。つまりコンピュータに録音するのです。あなたが使っているMIDIソフトがオーディオトラックを持っていて、なおかつオーディオ・データを保存できれば、それでOKなのですが、持っていない場合はフリーウェア、シェアウェアを探してみてください。ちなみにぼくは音楽製作にはMacを使っていて、アプリケーションはDigital Performerです。

   次にこれらのファイルをMP3に変換します。あなたの使っているオーディオ・ソフトが直接MP3を保存することができれば、それでオーケーです。そういう便利なものが無くても、WindowsならMP3エンコーダ(MP3に変換するソフトの呼び名です)はフリーウェア、シェアウェアが多くありますし、Macなら「iTunes」で変換することができます。

   音をMP3として保存したら、これをページの中の文字列に登録します。つまりクリックしたら聴くことができるように、htmlファイルのなかにタグというおまじないのようなものを書き込むのです。。例えば「私の歌を聴いてね!」という文字列に登録するとして、htmlファイルとmp3が同じフォルダの中に入っている場合、<A href="ongen.mp3">「私の歌を聴いてね!」</A>と書いてしまえば、登録完了です。



 「MP3だとコピーされちゃうんでしょ!そんなのやだ!!」っていう人はストリーミングという技術を使って、コピーされないようにしましょう。これにはWindowsに付属のWindows Media Playerというものを使います。これで作品を聴いてもらう為には、MP3とはまたちがったものに変換しなくてはなりません。で、WAVファイルができたら、「Windows Media エンコーダ」というソフトをマイクロソフトのダウンロードセンターからダウンロードします。
   ブラウザを開き、Microsoft.com Japan ホーム -> 製品情報/Windows -> テクノロジ/Windows Media Player -> ダウンロードと進んで、「ダウンロードの選択」で「Windows Media エンコーダ」を選ぶと、ダウンロードのページに着きます。

   エンコーダのバージョンには9と7.1がありますが、Net-Sproutでは少し前にバソコンを購入した人のことを考えて、以前からのバージョン7.1を使っています。試聴する人にわざわざ新バージョンをダウンロードしてもらうことなく、気軽に聴いてほしいからです。また「Windows Media エンコーダ 9 シリーズ」は、Windows XPか、2000でないと走らないので、ここでもバージョン7.1をダウンロードしてみましょう。「Windows Media エンコーダ 7.1」の下の「Download Now」ボタンをクリックし、保存場所を指定するとダウンロードの開始です。

 ダウンロードが終了すると指定したフォルダに「wmencoder71.exe」というファイルができるので、これを開いてソフトをインストールします。インストール中にスタートメニューに登録されるので、スタートメニューから開きましょう。すると操作の種類をきいてきますから、「新しいセッションウィザードを使って、ブロードキャスト、取り込み、またはファイルの変換をする」に黒丸が入っているのを確認して、OKボタンをクリックします。次のウィンドウで、「オーディオまたはビデオファイルをWindows Mediaファイルに変換する」が選択されているのを確認して、「次へ」をクリックします。

   次のウィンドウでは変換するファイルの参照ボタンをクリックし、ファイルダイアログでどの曲を変換するのかを選択します。 開くボタンをクリックすると、元のウィンドウに戻るので「次へ」をクリック。続いて音の転送速度を決めます。Net-Sproutでは単一チャンネルISDN用オーディオ(64 kbps ステレオ)を採用しています。次に曲名とアーティスト名を入力しましょう。あとは「次へ」「完了」「OK」とクリックすれば、変換が始まります。変換のプログレスバーが消えると、これでwmaファイルへの変換は終了です。

 mp3と違って、エクスプローラで見るとファイル名の下にアーティスト名が表示されると思います。今のところMacでつかえるエンコーダはないので、(というか永遠になさそうなので...)Macしか持っていない人は、Windowsしか持っていないお友達を作ると良いでしょう。ファイルの登録方法はmp3と全く同じで、htmlファイルとmp3が同じフォルダの中に入っている場合、<A href="ongen.wma">「私の歌を聴いてね!」</A>と書いてしまえば、登録完了です。



 次に着メロやMIDIファイルをダウンロードしてもらう場合です。着メロはMIDIファイルを変換して作りますが、ケータイのメーカー、モデルによって異なるので、ここではとてもすべてをフォローすることはできません。ダウンロード問題、メール添付問題など、かなりいろいろなトラブルが出てくると思うので、下記のサイトなどで確認してください。基本的にはこれも<A href="chakumero.mmf">「私の歌を聴いてね!」</A>という具合にかこみますが、.htaccessというファイルにファイル・タイプを登録して、置いておかねばならないなど、ちょっとしたおまじないが必要になります。

 最後にフラッシュで作ったアニメやムービーですが、自分で買うにはソフトの値段が高いし、使い方を覚えるのもそんなに簡単なことではないので、よっぽど○タクな人でないと一から作るのはお勧めできません。ではどうするかというと、できあがったムービーをフリーウェアとして配布してくれるサイトが多くあるので、活用させてもらうのです。

  Yahooを例にあげると、トップページで「flash」と入力して検索すると、2ページ目にはホームページ素材 > Flash というカテゴリーがあり、かなり多くのサイトがリストアップされるので、それらのサイトを訪れてみて、その中から気に入ったものを使わしてもらうのです。その際使用する上での注意は必ず読んで、守ってください。また、swfという拡張子が付いているのがムービーファイルなのですが、これを自分のサイトで走らせるには例によっておまじないが必要なので、そのファイルをダウンロードしたサイトの「使い方」をよく読んで、使ってください。



といったところで、ミュージシャン活用サイト構築術は一応終了ということにしたいと思いますが、細かい質問などはまた「ひとこと言わせて!」にカキコするか、「ファーマーにメール」から送信してください。特にTAGというおまじないの文句をタイプしだすと、かなり煮詰まることもあると思いますから。

OHJI

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