ここではファーマーの一人、「関口祐二」が気ままにソロギターについて語ります。曲によっては、楽譜が出版されているものもあるので、弾いてみたくなった人はトライするのもおもしろいかも。 第2回は「サマータイム」です! 感想などは「ファーマーにメール」からどうぞ!! アメリカの作曲家、ジョージ・ガーシュウィンが1935年に、オペラ「ポーギーとベス」のために作曲したアリア。生まれたばかりの赤ん坊に歌う子守歌です。ガーシュウィンはクラッシックとジャズの中間に位置する作曲家で、この「サマータイム」を含め、「ラプソディーインブルー」、「バットノットフォーミー」など、多くの曲がスタンダードとなっています。 子守歌ですから、元々はゆったりとしたナンバーで、スローテンポで演奏されることが多いのですが、このアレンジではミディアムファーストのテンポでスピード感を出し、コード進行にも少し変化を持たせて緊張感を出してみました。 「サマータイム」を聴く では譜例をご覧ください。これはイントロの8小節ですが、ベースラインの動きに注目してください。このイントロによって、ミディアムファーストの4ビートのイメージを打ち出しています。ベースラインを1拍ずつ打つことで4ビートのリズムを表現し、音の流れとしては、次のコードのルートに向かって半音でアプローチしています。 言葉にすると難しそうですが、ギターのフィンガーボードで見れば、1フレット上または下から次のコードのルートに進めばよいということで、簡単にジャズっぽい感じにできる手法として覚えておくといいのではないでしょうか。上にのせるコードを裏のタイミングで入れることで、さらにノリを出していくことができます。 この曲は関口祐二のCD 「Naturally」 に収録されています。 |