チャン隊長：う〜む、どうしよう。よくわからない。

Ohji：リズムセクションの演奏は初期のYESやFLASHを想わせるアレンジで面白いです。
ドラムスが中心になってリズムを聴かせる曲が多いようですが、リズムパターンに工夫がありません。ラテン系のエスノ・ミュージックを勉強すると良いでしょう。
ヴァイオリンの使い方が消極的なので、ダリル・ウェイがいた頃のCurved Air、ジェリー・グッドマンがいた頃のMahavishunu Orchestraなどを聴いてみてください。芸風が違うとは思いますが、パパ・ジョン・クリーチがいた頃のJefferson Airplane、Hot Tunaを聴いて、ブルージーなアドリブにチャレンジするというのもアリかもしれません。

チャン隊長：ちょっとボーカルが棒になってるので、ボーカルスタイルについて勉強したほうが良い。

Ohji：録音状態が大変悪く、しょっちゅう音が跳び、2曲目は全体像がやっとつかめる程度です。いつも書いていることですが、せっかく録音したのに録音状態が悪いともったいないので、気を付けましょう。演奏自体はアイディアもハッキリしていますが、歌メロの音程が良く判りません。楽器で音程を確認して、歌入れするようにしましょう。

チャン隊長：もう少し曲作りとボーカルを勉強してください。

Ohji：いいアイディアはあるのですが、あなたの声域にあっていません。曲によって、自分が一番魅力的に聴こえる声域を探すようにしてください。

チャン隊長：LPモードなので再生不可。

Ohji：オケがなく、ヴォーカルのみの音源です。楽曲を評価してもらいたいのなら、最低、ピアノか、ギターの伴奏をつけるようにしてください。早い時期にオケをつくってくれる仲間を見つけた方が良いでしょう。

チャン隊長：歌詞はとても良くできていると思います。ただ最小限にしか口を開けないこのボーカルスタイルが吉と出るか凶と出るか。

Ohji：ご本人がジャケットにも書いていますが、ホントに録音レベルが低いです。録音レベルが低く、トータルコンプがかかっていない状態の音源は、パソコンとマスタリング・ソフトがあれば、良い状態に焼き直すことができます。オーディションに送付するのですから、注意書きをする前にポスト・プロダクションを施してしまうべきでしょう。

チャン隊長：カバー曲にはボーカルが入っているのだからオリジナル曲にもボーカルを入れてください。楽器によるメロディだと判断しづらい。

Ohji：声域にあっている曲とそうでない曲があり、大きなギャップがあります。自分の声域にあわせて、移調してください。

チャン隊長：トラックメイクを目指すつもりでも音楽の基礎は大切です。

Ohji：トラックメイクという言葉がどういった仕事を指しているのかは判りませんが...
コンピュータやシンセ、サンプラーのプログラミングを職業とするなら、キーボード・プレイヤー=アレンジャーの人のアシスタントとなるのが最短コースでしょうが、今は不況でアシスタントを雇ってくれるような人はそう多くないでしょう。そこで、独立したマニピュレーターになるとすると、譜面を読んで打ち込みができるよう勉強する必要があります。また、キーとコード、メロディとの関係、生楽器の演奏可能な音域なども勉強しておくと良いでしょう。

チャン隊長：音飛びがひどくてあまりコメントできませんが、とりあえずミックスダウンのバランス悪し。

Ohji：ポップな中にブルーノートを交えたメロディを使うなど、アイディアはおもしろいのですが、そのアイディアとアレンジがうまく絡み合っていません。構成やエンディングなども考えた方が良いでしょう。

チャン隊長：むむむ・・・。まずはヒット曲を（簡単なやつね）コピーする事から始めた方が良さそう。

Ohji：まず、楽曲の正しいメロディが良く判りません。毎回同じ部分でアヤフヤになっているので、ご本人も正しい音程をハッキリと自覚して歌っていないのでしょう。また、リズムも正しい不割りが判らない部分が多くあるので、リズム楽器が入ったオケで歌ってみたら良いと思います。

チャン隊長：カラオケでの応募ですが、まだ歌いはじめて間もないようですね。たくさんの曲を聞いて吸収してください。

Ohji：せっかくの2人組応募なのに、ワンコーラスずつ歌っているだけで、2人組としての良さが表現できていません。ハーモニーや時間差攻撃などいろいろと考えてみてください。